第105回全国高校野球選手権記念大会で107年ぶりに優勝した慶応(神奈川)が歓喜から一夜明けた24日、大阪市内の宿舎を出発した。

森林貴彦監督(50)は1000件ほど祝福の連絡が来ていることを明かした。優勝を伝える新聞やテレビを見て「こんな風になるんだという不思議な感覚でいる」と照れ笑い。

就寝前には「最後にレフトが捕って、みんながマウンドに集まったシーンをスローモーションのように回想した」と余韻を味わったという。

地元に戻ってから最後のミーティングを開き、あらためて選手にねぎらいの言葉をかける予定。

「甲子園優勝を人生最高の思い出にしないように、という話をしたいですね。現時点では一番かもしれないけど、そこにしかすがれない人生にはしないでほしい。これから何十年も生きるんだから、もっと素晴らしい経験をできるようにしようと話したい」と語った。