今夏甲子園準Vの仙台育英が新チーム初戦に臨み、東北に8-3で逆転勝ちした。両校の対戦は今夏宮城大会準々決勝以来で、ともに県大会(9月12日開幕)出場は決めている。

甲子園から4日後の「黄金カード」を制した。0-0の1回は、同準Vメンバーの湯浅桜翼(おうすけ)内野手(2年)の右越え適時三塁打などで2点を先制したものの、2点リードの3回に東北・布川碧外野手(2年)の右越え3点本塁打で逆転を許した。

それでも同裏無死一、三塁、鈴木拓斗外野手(2年)の左前適時打で試合を振り出しに戻すと、7回は打者10人の攻撃で5得点。投げては4回から救援登板した佐々木広太郎投手(2年)が、5回を1安打無失点抑えた。

今夏甲子園でベンチを外れたメンバーは大会期間中、宿泊先の駐車場で素振りを実施するなど、合間を見て練習を行っていた。須江航監督(40)は「小さい努力が見えたかなと思います。(新チームの)始まりとしては十分なできだったと思います」。

初戦を突破し、準決勝は9月1日、仙台三と対戦する。須江監督は「背番号をつけて試合ができ、一番の経験値を積める。練習試合も紅白戦も素晴らしいですけど、公式戦を1試合でもやれると、選手たちのさまざまな発揮能力が上がってくるので、次の試合に向けてしっかり準備していきたい」と力を込めた。