連載「22年V、23年準V 仙台育英 強さの秘密」第4回は、チームを準Vに導いた山田脩也主将(3年)を取り上げる。父浩二さんを取材し、少年時代のエピソードや主将就任後の成長について語ってもらった。山田は高校日本代表の副主将として、U18W杯(台湾)に参戦中。7日のスーパーラウンド韓国戦では6回に本塁打を放つなど、勝利に貢献した。
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父浩二さんに初めて話を聞いたのは、今春センバツ2回戦の龍谷大平安(京都)戦だった。1回戦の慶応(神奈川)戦でサヨナラ打を放った息子について、父は「ここで決めなきゃ(主将は)クビだと思いました(笑い)。うれしかったですし、しっかり仕事をしてくれました」と笑顔で答えてくれた。
野球が大好きな優しい少年だったという。3歳の誕生日プレゼントはおもちゃではなく、野球のユニホームをおねだり。「ずっと野球の道具をほしがる子でした。それぐらい野球が好きなんだと思います」。また「周囲から感謝される子」であり、小学校で遠足に行った時に体力のない子や女子生徒の荷物を代わりに持ったというエピソードも教えてくれた。
兄利輝さんが仙台育英で活躍した姿に憧れ、背中を追うように同校へ。もともとはもの静かでリーダータイプではなかったが、1年夏は県4回戦敗退、2年夏は全国制覇。「天国と地獄を経験している」と、新主将に立候補した。浩二さんは「キャプテンになる前は自分のことが1番でしたが、今はチームのことを1番に考えていると思います。だんだん顔つきも変わってきました」と息子の成長を実感していた。
主将として「2度目の初優勝」を目指した1年は慶応に敗れ、準Vに終わった。山田はこの1年について「自分たちの野球をしっかり貫いて『また甲子園に戻って優勝しよう』という気持ちで新チームが始まった。この代のキャプテンをやらせていただき、野球以外の面で成長した。こんな自分ですけど、ついてきてくれてみんなに感謝したい」と振り返った。弟気質の選手が多く、須江航監督(40)から「弟ズ」と命名されたチームを準Vに導いた主将は「日本一いいチームだったと思います」と締めくくった。【相沢孔志】
◆2年生から見た山田主将 登藤海優史(みゅうじ)内野手「脩也さんは背中やプレーで見せてくれるキャプテン。同じショートとしてその背中を見て成長できた部分があるので、すごく尊敬しています」
浜田大輔外野手「キャプテンとしてすごく接しやすい先輩。いい意味で頼りになる先輩です」
鈴木拓斗外野手「レフト前に抜けるような打球も全部捕ってくれるので、すごく頼りがいのある先輩。バッティングのこともすぐに教えてくれます」
湯浅桜翼(おうすけ)内野手「脩也さんは守備がうまくて、ポジショニングも上手で守備範囲も広い。無理な打球は脩也さんに任せればアウトにしてくれます」

