日本文理は加茂暁星に7-4で勝ち、3年連続の秋4強入りを決めた。2番滝沢友陸二塁手(2年)が4回戦・新潟県央工戦(16日)に続くマルチ打点をマークし、勝利に貢献した。23日の準決勝は関根学園と対戦する。
◇ ◇ ◇
日本文理の背番号16、滝沢がグラウンドで輝きを放った。2-0の4回裏2死一、三塁。「甘い球を逃さないように」と内角に入ってきた変化球をたたき、左前適時打。3-1の6回裏2死二塁では外角の直球を中前にはじき返し、この日2打点目を挙げた。「コースに逆らわずに打てた。練習の成果が出せた」と試合の流れを引き寄せる2安打を喜んだ。
4回戦(16日)の新潟県央工戦(4-2)では8回に勝ち越しの2点適時打を放っており、2試合連続でのマルチ打点をマーク。滝沢は「チャンスで打てていることは、自信になる」と手応えを話すが、5回に得意の守備で失点につながる送球ミスをしており、表情は浮かない。「試合になると足が止まってしまう。次の試合までに修正したい」と猛省だった。
打線は着実に点数を重ね、10安打で7得点。4試合連続で2桁安打を放つなど、波に乗る。それでも鈴木嵩監督(43)は「7回(コールド勝ち)で終わるぞ、というところであと1点取れなかったり。決めきれなかったところは課題です」と振り返った。
秋は3年連続で4強入りを決め、準決勝では関根学園(23日)と対戦する。滝沢は「ミスが多く出ているので、1つずつ課題をつぶしていく。頑張ります」。謙虚な姿勢でチームを決勝進出に導く。【大島享也】
○…あわやコールド負けのピンチに、加茂暁星のエース真保龍聖投手(2年)は一塁から再びマウンドにあがった。1-7の7回1死一、二塁。わずか3球で併殺に打ち取り、危機を脱した。この日は先発して4回82球投げ、被安打6の3失点。3投手置いての再登板では1回2/3を被安打1の無失点。チームは9回に3点得点し、粘った。「真っすぐに手応え」と話した真保は「冬のトレーニングで球速と切れを身につけたい」と決意を新たにしていた。