ふたば未来学園が福島商に3-1で逆転勝ち。1-1で迎えた6回1死二、三塁で氏家大和捕手(1年)の右犠飛で勝ち越し。先発・中野紘斗投手(2年)が初戦に続く完投でチームを勝利に導いた。日大東北は平工に6-2で快勝。4回、小野右京捕手(2年)の逆転適時二塁打などで4得点を挙げ逆転した。

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2戦連続完投でシード校撃破だ! エース中野は、初戦の郡山北工戦で公式戦初先発初完投勝利。3-3の同点で迎えた9回に自らサヨナラ打を放つなど投打でチームを勝利へと導いた。

この日は4回に3連打を浴び先制を許したが、自慢のストレートで福島商打線を1点に封じた。普段は「打たせて取るタイプ」だが、この日は7奪三振。「後ろ(野手)が守ってくれると信じているので、安心して投げられる」と味方を信じて右腕を振るった。

「(2戦連続完投が)自信になりました」。支部大会では相馬に2-9で敗れ初戦敗退。中野は2番手で登板したが四球で自滅。その後、ファーストストライクをテーマに練習。敗者復活戦を制し今大会を迎え、「マウンドは譲りたくない」とエースとしてのプライドを胸に成長を遂げている。3回戦では今夏の県大会4強の会津北嶺と対戦。2戦で231球を投じた中野は、疲労について「少しあります…」と苦笑い。それでも「次も完投するつもりで投げます」と気を引き締めた。

○…「打ってくれると信じていた」。日大東北の先発・奈須優輝投手(2年)は、初回に2失点。だが4回、小野が「つなぐことを意識した結果が逆転になって良かった」と振り返る1打で逆転に成功。奈須は「気持ちに余裕ができた」と、以降はストレート中心の投球で無失点。次戦について「初回から3者凡退で試合をつくりたい」と意気込んだ。