来秋ドラフト候補に挙がる花咲徳栄(埼玉)の石塚裕惺内野手(2年)が、スカウトが見守る前で高校通算20号を放ってアピールに成功した。秋季関東大会8強のチームは26日、年内最後の対外試合をダブルヘッダーで行った。4番・遊撃手で出場した石塚は、帝京長岡(新潟)戦では初回2死三塁から左越えの先制決勝二塁打。郁文館(東京)戦では、ソロ弾を左方向へ高々と放り込んだ。

右投げ右打ち、181センチ、83キロの大型ショート。高卒でのプロ入りを目標に掲げる。「春から低反発バットに変わるので、元々の打球を飛ばせるように、握力や手首の強化をやっていきたい」と順応に重きを置く。視察した巨人の柏田スカウトは「関東大会で初めて見て良い選手だなと。走攻守全てにおいて本当に楽しみ。一冬でどれくらい伸びるか」と評価した。大場スカウトは「毎日見に行きたい。欠点がないと言っても過言ではない。間の取り方、スイングスピード、打球も良い」と動作の1つ1つに終始くぎ付けだった。