新潟県高野連は4日、新潟市内で行われた加盟校連絡会で、日本高野連から支給された来春センバツから完全移行となる新基準バット2本を各校(加盟81校)に配布した。1本は各校がそれぞれ希望したバットメーカーを受け取り、2本目は12社のバットメーカーから予備抽選順にバットを選んだ。また、16日に行われる各校の主将が集まるリーダー研修会では県高野連が用意した新基準バット1本ずつを配布する予定となっている。

昨年2月に日本高野連が打球による負傷事故防止と投手のけが防止を目的として、従来の金属バットより反発を抑えた「低反発バット」の採用を決定。最大径は67ミリから64ミリに小さくなり、芯の厚さは1ミリ増の4ミリになった。重さは従来通り900グラム以上を踏襲するが、より細く、肉厚になったことで金属のたわみが減り、反発力が下がったことで打球初速も低下する。

今秋の新潟県大会、日本文理と帝京長岡の決勝は24-15と“大荒れ”のスコアだった。「打高投低」の傾向が顕著に表れる中、低反発バット採用で投手の負担減にもなる。長打も減り、ロースコアの展開が増えることが予想される。日本文理の鈴木崇監督(43)は「春先に向けて飛んでいた感覚をリセットして今はトレーニングしている。飛ぶ、飛ばないよりも、ちゃんと(芯で)捉える形が出来れば。連打が出ることも考えづらいし、より走塁や守備が大事になってくる」と話した。【大島享也】