第96回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場32校が発表され、学法石川(福島)の33年ぶり4度目の出場が決まった。

ひと足早い春の訪れを告げる吉報が届いた。東北の一般選考枠は例年より1校増え、今大会から3校を選出。運命の瞬間、静寂だった空気が一変。ナインらは両手を高く突き上げ、抱き合って喜びを分かち合った。17年夏に仙台育英(宮城)の指揮官として甲子園出場して以来、7年ぶりに甲子園に帰ってくる佐々木順一朗監督(64)は、同校での甲子園初出場に安堵(あんど)の表情を浮かべ、学校関係者らと握手をかわした。「不安が100%で眠れなかった。(決まった瞬間は)喜びから選ばれたからには責任を持たなくてはいけないという気持ちに切り替わった」と気を引き締めた。

福島3位で出場した作秋の東北大会。盛岡中央(岩手)との初戦を8-5で制し、センバツ出場に向けて好発進を切ると、続く聖和学園(宮城)、金足農業(秋田)と1位校を次々に撃破。4番捕手の大栄利哉(1年)は福島県大会で投手としての頭角も現し、同大会では3試合20イニングを投げ、防御率0・9の活躍。27年ぶりの4強入りに貢献した。

チームスローガンは「ビリーブ」。吉報を信じ続けて冬のトレーニングに励んできた。小宅善叶主将(2年)は「甲子園に向けて信じてやってきた結果だと思う。出場するからには上を目指し、挑戦者の精神で勇気や感動を与えたい」と意気込んだ。聖地・甲子園でスカイブルーのユニホームが躍動する!

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