第96回選抜高校野球大会の選考委員会が大阪市内で行われ、出場32校が決定した。大会は3月8日に組み合わせ抽選が行われ、同18日、甲子園球場で開幕する。
◇ ◇ ◇
京都外大西に18年ぶり7度目の吉報が届いた。甲子園で選手宣誓の経験があるOBの上羽功晃監督（54）は母校愛を爆発させた。最近は校歌を歌えない生徒が多いと感じているという。「校歌がものすごくいいんです。全校生徒が覚えられるくらいアルプススタンドで歌ってもらいたい。僕らは球場の中で歌いたい。うちが強かった時はみんな知っていたのでね」と“神曲”とPRした。
ただ1つ問題？ があった。監督が好きな歌詞は甲子園で流れる1番ではなく4番。学校関係者は4番の良さを認めながら「流す予定はありません…」と苦笑い。グラウンドが西山の頂上という高所にあり、監督は「4番に『西山に日はかげろえど旦（あした）また比叡の嶺（ね）染むる朝明の光り』とあって。比叡山から太陽が出てくる。それを見ながら練習に行ったり、帰ったりがすごく好き」と声を弾ませた。
エース田中遙音投手（2年）も監督に負けじと壇上で熱くアピール。ソフトバンクにドラフト1位入団した前田悠伍の大ファンだが「僕はとにかく有名になりたい。『前田マニア』と言われているんですが『田中マニア』を作れるようになりたい」と強気一辺倒。個性派軍団のプレーにも校歌にも注目だ。【柏原誠】
