豊川・モイセエフが甲子園初アーチ。甲子園には国際派の選手が何人も登場しているが、意外に少ないのが本塁打。カタカナ名で登板した投手がグエン・トラン・フォク・アン(東洋大姫路)、ダルビッシュ有(東北)ら16人いるのに対し、本塁打を記録したのは5人目だ。

 

過去は02年夏の瀬間仲ノルベルト(日章学園)、08年春の春原ケンジ(丸子修学館)、同夏の奥田ペドロ(本庄第一)、15年夏のオコエ瑠偉(関東第一)が放っており、いずれも7回以降の終盤に放って強烈なインパクトを残してきた。後に中日入りした瀬間仲(ブラジル人留学生)は興誠戦で右翼席中段まで運び、両手を大きく広げて走りだした姿が印象深い。奥田は開星戦でバックスクリーンへのサヨナラ弾。オコエは興南戦の9回表、2死から起死回生の逆転2ランで絶叫した。【織田健途】