帝京が劇的なサヨナラ弾で東海大菅生を下し、2年連続の春季大会優勝を果たした。

4-5で迎えた9回。同点に追いつき、なおも無死一、二塁。5番富浜琉心内野手(3年)が「待ってました」と、インコース低めのスライダーをすくい上げた。左越えのサヨナラ3ラン。ナインはホームベース上で試合を決めた富浜を出迎え、喜びを爆発させた。

昨秋のブロック予選で二松学舎大付に敗れ、今春はブロック予選から登場。金田優哉監督は「本当に去年の秋は悔しい思いをして。チームを壊してしまった責任がありましたから、そんな中でもしっかり選手が(力を)たくわえてくれたのかなと思います」と喜びを語った。

50年間にわたり同校で監督を務め、21年夏を最後に勇退した前田三夫氏(74)も球場に訪れ、優勝を見届けた。「秋からまた違ったチームをつくりあげましたから。秋の負けをそのまんまに終わらせないってことが立派でしたよ、選手も指導者も」と、喜びを語った。