<高校野球宮城大会:東北学院榴ケ岡7-4仙台一>◇15日◇3回戦◇石巻市民
エースと監督。“親子鷹”の挑戦は、涙で終わった。先発した仙台一の千葉綾太投手(3年)は6回を4安打無失点、4者連続を含む11三振を奪い3-0でマウンドを降りた。だが、救援陣が相手打線につかまり、まさかの逆転負け。「悔しいというより、やりきったという感じ。みんなに感謝しかない」。胸を張った。でも、目には、うっすら涙がにじんだ。
宮城県内で屈指の進学校。今春センバツでは21世紀枠候補に選ばれたが落選。「自力での甲子園」を掲げて、夏に挑んだ。猛勉強で父が監督を務める同校へ進学。昨秋から背番号1を背負い、主戦としてチームを17年ぶりに秋季東北大会に導いた。親子で目指した甲子園出場の夢はかなわなかったが、父の千葉厚監督(46)は「(甲子園出場は)希望でもあり光だった。(選手たちと)この時間を共有することができて幸せだった」と声を震わせた。
スポーツドクターを目指し、大学は医学部を受験するつもりだ。今春、腰椎分離症の治療を受け、より気持ちは強くなった。「将来、野球をやる子どもたちのためにも予防法や解決法を学んで少しでも助けになりたい」と、次の夢を追う。【木村有優】

