2年ぶり27回目となる夏の甲子園出場を目指す智弁和歌山が今春センバツ出場の田辺に7回コールド勝利だ。昨秋の県大会準決勝では敗れており、リベンジを果たした。2回戦からの全4試合を無失点に抑え、すべてコールド勝利で2年ぶりの決勝に駒を進めた。
序盤は両校ともチャンスを作るも、4回まで無得点。相手先発でエースの寺西邦右(ほうすけ)投手(3年)に抑えられた。5回裏1死一塁から松嶋祥斗(しょうと)内野手(3年)が右中間を破る適時三塁打を放ち1点を先制。一気に三塁まで向かい、息を切らしながらも三塁ベース上で、両手を上げてベンチをあおる動作で盛り上げた。2死三塁からは松本虎太郎(こたろう)内野手(1年)が左前適時打を放ち、1点を追加。松本も一塁ベース上でガッツポーズした。3点リードの6回2死満塁からは上田潤一郎捕手(3年)が左越えの満塁本塁打を放ち、点差を7点に広げた。ガッツポーズしながらダイヤモンドを一周し、本塁生還後は仲間とともに喜びを爆発させた。
ここまで3試合に登板し無失点で、2年生ながらに背番号「1」を背負う渡辺颯人投手が先発。5回表に2死三塁のピンチを迎えた際には1球1球ほえながら投じ、空振り三振に抑えると、両手でガッツポーズし、喜びをあらわにした。闘志あふれる投球でチームを勢いづけ、大量得点を呼び込んだ。7回を投げきり3安打5奪三振無失点の快投を見せ、試合終了時も喜ぶ姿を見せた。
王座奪回に王手をかけた。同日同球場で行われる近大新宮-和歌山東の勝者と、29日の決勝で対戦する。智弁学園も26日に奈良大会決勝へ進出しており、兄弟校がそろって決勝まで勝ち上がった。
元阪神の中谷仁監督(45)は選手の気合が入ったプレーについて「みんな思いを持ってやっている」と語った。「(田辺には)去年やられていて、何度も映像を見返したが、去年と今のうちのチームは違うということで、自信を持って、この試合に挑んだ」と振り返った。試合前に伝えたことは「(今まで)やってきたことを普段通りにできるように、というところ」と明かした。決勝も「何も特別なことはしません」と話し「普段通り」を意識して決戦に臨む。【塚本光】

