単独出場2年目の夏に挑み、目標の「1点」をもぎ取った青鳥特別支援のストーリーは、主将・八木秋大内野手(3年)の成長なしでは語れない。

得点には直接関われなかった。しかし、スコアボードに刻まされた「1」をベンチから見たキャプテンは「みんなで『すげぇー!!』ってなった」と喜びを爆発させた。

自身は寡黙な性格というが、三塁の守備につけば何度も投手陣に声をかけた。昨夏は東村山西に66失点を喫した。今回は長い守備の時間でも次のプレーを仲間と確認し合うなど、独自のペースをつくり、公式戦最小失点で粘ってみせた。

無我夢中でプレーするわが子の姿に、母由美子さん(49)は「6人きょうだいで一番体が弱かったけど野球があの子を元気にしてくれた」としみじみ語る。幼少期はぜんそくやアレルギーに悩まされた。それでも、青鳥特別支援のベースボール部に入った後は高校野球経験者の長男千春さん(20)のサポートも受け、次男は俊足巧打の内野手に成長した。

卒業後は介護の仕事に就く予定。「最初はできるのかなと思ったけど、3年間やってきた実力を全部出せた」。いつか振り返ってみた時、この夏に刻んだ「1点」はより美しい数字となって、彼の人生を支えてくれるはずだ。【泉光太郎】

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