高岡第一の前田だけじゃない。好投手が全国各地で光った。石川では最速149キロ右腕、星稜のスーパールーキー服部成投手(1年)が今夏初登板で11奪三振の快投を披露し、9回途中1失点でチームを準々決勝へ導いた。大阪では履正社の最速148キロ右腕・木村颯投手(3年)が10回1失点と力投し、関西創価・那須英翔投手(3年)とのプロ注目対決を制した。埼玉では浦和学院・西村虎龍外野手(3年)が、7回参考ながらノーヒットノーランを果たした。
◇ ◇ ◇
最後まで「H」欄は「0」のままだった。今夏初先発の浦和学院・西村が、7回参考ながら城北埼玉を相手にノーヒットノーランを達成した。「序盤はストレートとスライダーを中心に、終盤は得意のツーシームを増やしました。コントロール良く投げられたことが、いい結果につながりました」。最速149キロ右腕は、7回で10奪三振。2回1死から6者連続三振を奪い、4回までは1人の走者も許さなかった。
ノーヒットノーランには「最後にスコアボードを見て気づいたくらい。自分たちの目標はここではないので、一喜一憂せず次に向けてやっていきたい」と冷静だった。14日に行われた3回戦では「7番右翼」で2安打3打点。この日は投手で存在感を示した二刀流は「森監督からは『マウンドに上がったら、背番号に関係なく、その日投げる投手がエースだ』と言われています。今日は自分がエースだと思って投げ切りました」と力を込めた。投打でチームを支える背番号9が、頂点へ導く。【会田京叶】
◆西村虎龍(にしむら・こたつ)2008年(平20)7月16日、千葉・市原市生まれ。小学2年から野球を始め、中学は佐倉リトルシニアでプレー。浦和学院では1年春にベンチ入り。夏はメンバーを外れたものの、秋から再びベンチ入り。名前は、父方の家系で受け継がれる「龍」の字に、母の「虎も入れたい」という思いを込めて「虎龍」と命名。読み方は響きのかわいらしさから「こたつ」となった。最速149キロ。180センチ、82キロ。右投げ左打ち。

