敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。

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千葉経大付・姫田怜偉投手(3年)のフォームは「変則」という言葉が似合う。立ったままのような体勢から重心移動して腕は横から出し、投げ終わった腕は振り切らず手前に残る。最速は118キロながら、このフォームと独特のスライダーで今大会2回戦、八千代松陰戦で完封勝利を挙げた。

鳥取県出身。小学1年で野球を始めたが、父の靖彦さんから見ても「すごい下手くそだった」という。そんな姫田には、いくつかの転機があった。まず鳥取中央シニアで本気の野球に目覚めたこと。次は高校入学前、遠い親戚の元広島・川口和久さんにアドバイスを受けたこと。

最後はもちろん、千葉経大付に入学したことだ。レベルの高い千葉の野球に憧れ、親元を離れることを決意。制球に悩んでいた下級生の頃、松崎将監督(43)から「(腕を)横にしてみたら」と提案があった。受け入れるとみるみる投球は改善し、チームの主戦になった。

この日は好投はならず「チームを勝たせられなかった」と悔やんだが、「こういう舞台で投げられるのも監督さんのおかげ」と飛躍をかなえてくれた恩師への感謝を口にした。

監督からもらった「唯一無二になれ」という言葉を胸に、次の舞台へ。「こういう特徴的なフォームだと思うんですけど、大学でも結果を出したいです」と力を込めた。【服部航大】

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