<高校野球大分大会:森2-1中津北>◇13日◇1回戦

 大分自動車道のバス事故で野球部監督重光孝政さん(44)が死亡、部員ら23人が重軽傷を負った森が、大分市・新大分球場で行われた1回戦に臨み、中津北に競り勝った。

 「行くぞ、行くぞ」。半旗を掲げた1塁側スタンドでは、ユニホーム姿でほほ笑む重光さんの遺影を持った部員らが、青いメガホンを片手に声を張り上げナインを応援。重光さんの長女で野球部マネジャーの咲希さんは、真剣なまなざしで試合を見つめた。

 森は1回にホームランで先制されたが、3回に追い付き、8回に犠牲フライなどで逆転して初陣を飾った。ナインはスタンドに一礼し、球場は拍手が鳴り響いた。

 森高は事故後に大分大会への対応を協議したが、部員や保護者の強い意向で出場を決定。県高野連が事故に遭った生徒らに配慮し、12日に予定されていた初戦を、13日の1回戦最終試合に延期した。後任の監督には、重光さんの教え子でコーチを務めていた小野優哉さんが就いた。

 事故は9日午後、同大会開会式を終えて帰る途中、同県別府市の大分道で起きた。