<高校野球茨城大会:下妻二8-7土浦日大>◇24日◇4回戦

 下妻二が土壇場で驚異の粘りを見せ、延長12回にサヨナラ勝ちした。3点を追う9回、2安打と敵失で1点をかえした。なお2死一、二塁から、二塁走者の染谷拓外野手(3年)と石内謙太郎外野手(3年)が重盗に成功。流れを引き寄せ、またも敵失で同点に追いついた。

 50メートル走が6秒1と俊足の染谷は「変化球がくると思った」と相手バッテリーの配球を読み、けん制球がないと確信してスタートを切っていた。染谷のスタートに慌てることなく、同時に二塁へ進んだ石内は「日ごろの練習の成果。いつもコンビネーションを確認していましたから」と余裕の表情だった。

 延長13回に右中間へサヨナラ打を放ったのは、1番の広瀬大輔内野手(3年)だ。「打ったのは真ん中の真っすぐ。右方向へ打つ練習をしていたが、それができた。諏訪が頑張っていたから絶対、打ちたかった」。156球で完投した左腕、諏訪洸投手(2年)に報いる一打だった。