<高校野球東東京大会:日大豊山11-0駿台学園>◇10日◇2回戦◇都営駒沢

 昨秋都大会でベスト4入りした駿台学園が初戦で散った。大黒柱・北川平投手(3年)は4回途中に1死満塁のピンチを招くと突如降板。代わった投手が大量得点を奪われた。最速140キロ超の本格派右腕だが、この日は直球が走らず、スライダーも抜ける球が目立った。春先に痛めた右肘が限界に達していた。5月に投球できなくなり、6月はノースロー。大会前にわずか3イニング実戦登板しただけで本番を迎えた。「投げられない間も仲間が信じて待ってくれたので…、最後まで投げたかった」。試合後は、涙が止まらなかった。