<高校野球群馬大会:利根商5-4群馬高専>◇10日◇2回戦◇高崎城南

 利根商がここ一番で集中力を発揮した。5回まで無安打に抑えられ、3点ビハインドで迎えた8回裏。1死から連打、敵失で満塁とし、適時打と粘りの四球押し出しで1点差。なおも1死満塁で、6番塚原拓郎内野手(3年)が中前へ逆転の2点適時打を放った。

 過去3年はいずれも4回戦以上まで勝ち進んでいる。あわや初戦負けの展開に、新井之久監督(48)は「負けを覚悟しました。丁寧に放られて、内容は完敗です。8回以降は『いい当たりはいらないから結果を出せ!』と言って打席に送り出しました」と冷や汗を流した。