<高校野球宮城大会:仙台育英10-0東北学院>◇11日◇2回戦◇仙台市民

 第1シードの仙台育英が初戦を突破した。1回2死二、三塁から早坂和晋右翼手(3年)の中前適時打で2点を先制すると、2、3回と2点ずつを追加。中盤に打線が沈黙してコールド勝ちはならなかったが、渡辺郁也投手(3年)が8回を2安打無失点に抑えた。エースの好投に佐々木順一朗監督(52)は「いつもは打たれる子なんでね。『3者凡退なんて奇跡だぞ』って言い続けてました」と話しつつ、頼もしそうに目を細めていた。

 7回1死まで無安打に抑える快投を見せた渡辺は、打っても3安打猛打賞の活躍。巧みな左前打2本に、9回は右翼線へ適時二塁打を放った。投打にセンスあふれる背番号1は「(7回まで)ノーヒットだったのは分かってましたけど、そんなに意識せず、いつ打たれても当然と思って投げてました。バッティングはうまく打てました。狙い通りです」と満面の笑みだった。