<高校野球神奈川大会:立花学園12-5生田>◇11日◇1回戦◇秦野球場

 情熱は、確かに伝わっていた。昨年8月就任の生田・穴久保亮監督(22)は、日大に在学中の学生監督だ。「選手との距離の取り方が難しい。信頼関係には、今も自信がない」と若さゆえの苦悩を語った。しかしチームは7回に6者連続出塁で4得点を挙げ、一時は同点とした。選手たちの確かな一体感に「本当に誇らしい」と胸を張った。その裏に7点を奪われ、試合はコールド負けに終わった。

 敗戦後のミーティングでは誰よりも涙を流し続けたが、選手の保護者たちは温かい拍手で、若き監督の健闘を称えていた。