<高校野球宮城大会:東北7-0石巻工>◇16日◇3回戦◇Kスタ宮城

 ノーシードの東北が、今春センバツ出場の石巻工を7回コールドで破った。1回に相手の2失策を足掛かりにチャンスをつくると、2死二、三塁から斎藤圭吾主将(3年)の左前適時打で2点を先制。その後も斎藤の4安打3打点の活躍などで着実に加点し、先発の若生颯太投手(3年)も6回で7安打を浴びながら、無失点で切り抜けた。

 昨秋は43年ぶりに地区予選で敗れるなど例年以上に長い冬を過ごしてきた斎藤は「高校野球人生で一番つらかった。でも、これも自分たちが伸びるためだと思ってやってきました」とホッとした表情。五十嵐征彦監督(36)は「石巻工さんの執念を感じた。ウチもそれに負けないようやった結果。石巻工さんの思いも背負ってやっていきたい」と誓っていた。