<全国高校野球選手権:富山商2-0日大鶴ケ丘>◇11日◇1回戦

 富山商・森田駿哉投手(3年)が6安打完封で04年以来、10年ぶりの夏1勝を挙げた。

 最速146キロ左腕はこの日最速144キロの直球とキレのあるスライダーで日大鶴ケ丘打線を抑え込んだ。「甲子園のマウンドは投げやすかった。県大会でも完封できなかった。いい経験になりました」とうれしそうに笑った。

 打っては5回1死三塁から7番・岩瀬大輝内野手(2年)が一、二塁間の狭い間を抜く右前先制適時打が決勝打となった。岩瀬は「アウトだと思ったので全力で走りました。取材や学校行事などは緊張するんですが、なぜか野球の試合では緊張しない」という強心臓ぶりで、観衆3万5000人の前でヒーローとなった。