千葉の古豪習志野は76年以来33年ぶり3度目の出場を決めた。夏の甲子園も01年以来遠ざかっている全国優勝2度の名門。午後3時20分すぎ、出場決定を知らされた小林徹監督(46)は「ホッとしました。生徒たちの努力の成果ですが、OBの方々が喜んでくれたら最高です」。淡々と話した。80年夏、習志野のエースで甲子園に出場した小林監督は、青学大卒後、当時の石井好博監督(59=現習志野高教頭)の勧めで市船橋の監督に就任。17年間在籍し無名校を春夏合わせ5度出場させるなど甲子園常連校に育て上げた。07年4月から母校に監督で復帰すると2年もたたないうちに33年ぶりの「春」をつかんだ。右横手投げの山田翔太(2年)と大型捕手の山下斐紹(あやつぐ=1年)のバッテリーを中心とした守備型チーム。小林監督は「2カ月も準備期間がある。守りを強化して本番に臨みたい」と落ち着き払っていた。