<高校野球・秋季北海道大会:滝川西9-1岩見沢農>◇20日◇空知地区Bブロック◇代表決定戦

 滝川西が、岩見沢農を9-1、7回コールドで下し、3年ぶり14度目の代表を決めた。予選3試合とも2けた安打のコールド勝ち。この日も3-0の5回に5安打を集め5得点、打ち出したら止まらない一気の攻撃を見せた。

 「気持ちをひとつにして全員で攻め、全員で守る」。中村友哉主将(2年)の思い通りの試合が、代表決定戦で実現した。1回表は2死から3番中村、4番高松大地、5番多田順希の2年生クリーンアップの3連打で2得点。3-0の5回にも1死二塁で中村、高松が連打、多田は三振に倒れたが渡辺健斗、内田優太(ともに1年)の連打などで5得点の大量点を奪い、13安打9得点で圧勝した。

 3試合コールドの快進撃に「今日も良く打ってくれました。1試合ごとに自信をつけているようです」と、中川修司監督(41)は目を細めた。新チームがスタートするときに中村主将は監督から「新しい滝川西をつくる気持ちで取り組んでほしい」と言われた。選手たちで話し合い、2つのことを決めた。試合などのあいさつは全員ではっきりと言う。ランニングでも全員でかけ声をかける。「細かいことですが、全員でやることで気持ちが通じるようになった」と中村。

 打撃練習は監督の指示による個別メニューを黙々とこなした。そんな成果があって1回戦奈井江商戦は5回6連打で6得点、2回戦滝川戦は初回7安打で11得点。3年ぶりの全道に中村は「シートノックから皆で声を出して、思いっきりいきたい」と声を弾ませた。【中尾猛】