私の推しメン投手は、プロスカウトから関東NO・1右腕の呼び声高い「房総のダルビッシュ」の異名をとる千葉国際の相内誠(3年)だ。2年からエースとして活躍。昨夏の県大会1回戦で初回先頭打者から9者連続三振を奪い、一気に注目の的となった。

 今年はさらに進化を遂げ、184センチの長身から振り下ろす最速143キロの直球に加え、カーブ、スライダー、フォークボール、カットボールとすべてストライクが取れる4つの変化球を習得。昨年は直球勝負で打たれることもあり「どこでもマシン練習をしている。速い球は慣れれば打たれる」と考えた。変化球の練習を本格的に開始し、ひと冬越えて一段とパワーアップした。

 今年の春季県大会ではその日の調子や打者に合わせて器用に投げ分け、習得した変化球で打者を次々に仕留めた。腰を痛めながらも予選から5試合40回を投げ47奪三振、防御率は0・00を記録し実力を証明した。高瀬忠章監督(67)も「今まで見てきた中で最高」と目を細める逸材である。

 「変化球もあるし今年は自信あります」と真っすぐ目を見て語る。照れながら「打てるもんなら打ってみろ!

 って思うようにしています」と、愛嬌(あいきょう)のある笑顔で話す大型右腕に期待大だ。【千葉担当・成田光季】