<高校野球山梨大会:日川11-0山梨農林>◇11日◇2回戦◇山日YBS

 日川が降雨ノーゲームの再試合で大勝した。

 雨降って地固まった?

 池谷公雄監督(52)から雷を落とされた日川が、会心の試合運びで山梨農林との再戦に完勝した。

 初回、4番斉藤丞外野手(3年)が無死満塁で左中間への先制満塁弾。チームの士気を一気に上げた斉藤は「自分が打たないとチームが波に乗れない。とりあえず1本を出したかった」と5打点の活躍。序盤の大量リードで押し切った。

 前日は14-11とリードしながら5回で雨天ノーゲーム。2回までに10失点、守備は5失策、4回までリードを許す苦しい展開だった。昨夏王者らしからぬ凡戦に、池谷監督から「自分たちでけじめをつけろ!」と激怒された。選手だけでミーティングを行い、ベンチ入りメンバー全員が頭を五厘刈りにして臨んだ再戦は無失策。投手陣も2安打無失点で抑えた。池谷監督は「1日遅れの開幕戦。チームが普通に戻ったかな」と安堵(あんど)した。本来の力を取り戻し、今年も頂点へと突き進む。