<高校野球東千葉大会:成田国際5-1安房>◇19日◇4回戦

 安房の短い夏が終わった。成田国際との4回戦、いきなり1回表に失策で先制されると、その後も失策が絡んで4点を追加された。終わってみると6失策。守りのミスで春夏連続甲子園の夢を壊してしまった。それでも早川貴英監督(43)は「緊張する時期が長すぎた。ミスで点をやるようなチームじゃないです」。ナインを責めることはなかった。

 緊張は今年1月から切れなかった。21世紀枠でセンバツ出場を決め、同校OBのYOSHIKI(X

 JAPAN)の激励もあって注目度が増した。しかし、周りの期待とは裏腹にナインは重圧と戦っていた。「夏は普段通りやろう」。甲子園で披露した応援歌「紅」(X

 JAPAN)は使用せず、例年通り選手おのおのが選曲して応援団に依頼した。それでも初戦から硬さは取れず、小差の苦しい戦いが続いた。「プレッシャーに勝つことができなかった」。岩沢寿和主将(3年)の言葉に悔しさがにじんでいた。