<高校野球長崎大会:鎮西学院3-5清峰>◇20日◇決勝

 清峰が3安打で鎮西学院に競り勝ち、2年ぶり3度目の頂点に立った。3失点完投の古賀達彦(3年)が打っても勝ち越しの2点三塁打と大車輪の活躍だった。

 少ないチャンスを逃さなかった。1点を追う2回に4番富永大成(3年)が同点本塁打。4回には古賀の三塁打で勝ち越した。「けがのこととか、練習のことを思い出して…」。昨年春に右足、今春は左足を疲労骨折したエースは、人目をはばからず泣いた。

 吉田洸二監督(39)は「清峰史上一番練習したチームです」と評する。スタミナ作りのためグラウンド約300メートル走、さらに丸太を抱えて同じ距離を走った。45秒の設定タイム(ダッシュのみ)で走れない選手がいたらやり直し。1日50本走ったこともある。そのたび、吉田監督は「おれが勝たせてやる」と声をかけた。2年ぶりに戻る甲子園でも練習の成果を発揮する。