健康管理グッズで甲子園初勝利へ。全国高校野球選手権(8日開幕、甲子園)に出場する南北海道代表・札幌一が2日、道内練習を打ち上げた。3日の大阪入りを前に、札幌市内の室内練習場で約2時間、体を動かした。菊池雄人監督(37)は「ケガもなくいい状態で、あとは大阪に行ってからの体調管理」とポイントを挙げた。

 徹底した健康管理をする。野球道具以外に(1)体重計(2)体温計(3)うがい薬などを大阪行きの荷物に詰め、体調管理に役立てる。体重測定は日ごろから実施しており「身長-100」をひとつの目安とし、ベスト体重維持に努めてきた。「各自、自分の状態を自覚してもらう」と菊池監督。大阪でも継続する。

 インフルエンザ予防も徹底する。奈良代表の天理で部員の新型インフルエンザ感染が判明したばかりで、うがい薬と体温計を購入済み。大阪・吹田市の宿舎では手洗い、うがいの徹底を確認。専属トレーナーの遠征帯同も決まった。

 体重80キロをキープする4番松浦昌平捕手(3年)は「いい感じで調子は上がっている。暑いのは承知の上。食べられなかったら負けなので、食事が大事」と話した。この日の練習前には、初戦突破祈願のダルマの片目を全部員で書き入れた。あとは甲子園初勝利で開眼するだけ。北北海道代表の旭川大高と同じく3日に大阪入りし、最終調整に入る。【村上秀明】