可能性がある限り、挑戦する-。大谷翔平投手(29)が所属するエンゼルスの本拠地アナハイムから西に約35キロ。MLS(メジャーリーグ・サッカー)のLAギャラクシーが拠点とするカリフォルニア州カーソン市のチーム施設内で、DF吉田麻也(34)が8月8日(日本時間9日)に入団会見を行った。
欧州リーグで積んできた経験を踏まえ、米国サッカーの印象や、想像以上に充実したチーム施設、日本人も多いロサンゼルスでのプレーなど、さまざまな心境を英語と日本語で語った。決断の経緯の中で、特に印象的な言葉があった。
「誰もやったことのないところでチャレンジするのが、自分のキャリアの中での指針の1つなので。日本からオランダに行く時もオランダからイギリスに行く時も、日本人のセンターバック(ゴール前、ディフェンスラインの中心のポジション)は成功しないと言われてきましたけど、そこにチャレンジすることに意義があると思ってやってきましたし、自分が道を開くっていうのは1つのモチベーションなので。まずアメリカでも、そういう道を開ければいいなと思ってます」
二刀流の大谷にしても、同じように懐疑的な目を向けられてきた。長丁場のシーズン162試合、投打で健康な状態をキープできるのか。不可能とされてきた偏見を、何度も覆してきた。立ちはだかる壁や困難をはねのけるエネルギーはどこからくるのか、吉田は米国で挑戦を決めた経緯を語る中で、こう言っていた。
「何か新たに情熱を燃やせることが必要だった。ここがおそらく、自分の情熱を燃やせる場所だと思う。それが自分が決断する上で重要なことだった」
34歳のベテランは新天地で、ワクワクしているようだった。二刀流の大谷も野球がうまくなるために、勝つために、貪欲にプレーを続けている。体を奮い立たすのは、胸に秘める熱い心。日本を代表するトップアスリートに、どこか似通ったマインドがあった。






