大リーグの歴史に残る記録をつくり、ハイレベルな走攻守でファンの記憶にも残るイチロー外野手が異例の会長付特別補佐に就任したことで、米メディアは3日、それぞれの視点で報じた。

 全国紙USAトゥデー(電子版)は「(2001年は)謎の人として到着し、今度は不可思議に去る」と表現する。現役のままフロント入りするという進路を取ることに、イチローらしいミステリアスな側面を感じた様子だ。

 「事実上の引退」と報じたのはニューヨーク・ポスト紙(電子版)。「アレックス・ロドリゲスに似ている」とし、契約を残していた16年シーズン中に現役引退してヤンキースの特別アドバイザーに就任した大物の名前を挙げた。

 大リーグ公式サイトは「輝かしい球歴の中で最高の瞬間」とし、名場面を動画付きで紹介。右翼から三塁へ一直線に伸びる送球で走者を刺した「レーザービーム」や、07年のオールスター戦でのランニングホームラン、16年の3000安打到達などを特集した。