エンゼルス大谷翔平投手(26)が18年5月20日のレイズ戦以来、1072日ぶりの白星を手にした。5回75球を投げ、3安打4失点。最速99・3マイル(約160キロ)の直球とスプリットを中心に組み立て、9三振を奪った。この日は投打で同時出場のリアル二刀流として「2番投手」で出場。打者では3打数2安打2打点と活躍し、日米通算100登板を久々の勝利で飾った。試合後の主な一問一答は以下の通り。

-勝ったときの感情は

大谷 勝ってよかったなとは思いました、もちろん。個人的な内容とそこは別なので、とりあえず、チームとしてレンジャーズとの初戦を取れたっていうのは、明日以降、大きいのかなと思います。

-チームメートからどんな祝福を受けたか

大谷 勝ったときの、今日のMVPみたいなやつをやったりするので、そういうのがあったりしました。

-投打で同時に出たとき早く降板すると、チームに迷惑がかかるが、そのプレッシャーはあるか

大谷 プレッシャーはありますね、やっぱり。それは4点、5点、初回に取られて、次の回に3点、4点また取られても、必ず5回以上投げるんだという気持ちはもちろん持っていきますし、別にDHを外しても外さなくても、その気持ちが薄れるということはないですけど、外したときはやっぱりチームとして、そこで早い回で降りてしまうと、なかなか今日みたいに連戦の真ん中だときついのかなと思うので、そういう意味ではプレッシャーがあるのかなと思います。

-ホームラントップの選手が先発したのはベーブ・ルース以来100年ぶり

大谷 うれしいはうれしいですね。そういう選手を引き合いに出してもらえるのはすごくうれしいと思いますし、まだ開幕してそんなにたってはいないので、必ず好不調はあると思うので、しっかりとなるべく維持していけるように、もっと良くなるように練習していきたいなと思います。

-ルースも同じ5回4失点で勝ち投手となった

大谷 その時代はもちろん生きてないので、分からないですけど。望むなら、もちろん5回無失点とか、6回無失点っていうのを僕は目指してやってるので、偶然は偶然として、もっともっと良くなるようにやりたいなと思います。

-1072日ぶりの勝利。右肘手術を経てここまで来た感慨は

大谷 前回とその前も内容的には良くなかったですけど、結果的には抑えてはいたので。勝ち星はないよりあった方が次、投げる時に気持ちが違うと思うし、なかなか去年までは難しかったところではありますけど、そういう意味では今日みたいなピッチングでも白星がつくかつかないかでは全然違うかなと思います。

-大きな手術を経て再びメジャーの舞台で勝てたことについては

大谷 速球派のピッチャーをやってるならある程度けがをするっていうのは前からもちろん覚悟してますし、そういう意味でもけがをした後、リハビリも長かったですけど、気持ちを切らすことなくやってこられたので、そこはトレーナーさんもそうですし、手術してくれたお医者さんもそうですし、そこがすごく大きかったかなと思います。

-二刀流を続けることへの自信になる日になったか

大谷 1試合で何かが変わるということはもちろんないので、何事も積み重ねですし、1試合1試合、ショウヘイが出てるゲームはなんとか勝ちになるゲームが多いなって思ってもらえるように、そういう仕事が1打席、1イニングでもできるようにやっていきたいなと思います。

-これまででマドン監督が一番、自由にプレーをさせてくれている。毎日、出られることによって、新たな発見はあるか

大谷 今まではある程度、登板前日が休みとかっていうのは決まっていたので、こういう風になるのは初めてですけど、自分がどれくらいチームに利益をもたらせるのかっていうのは毎試合毎試合、自分としては見せないといけない。そういう気持ちで毎試合やりたいなと思ってます。

-バント安打はどういう意図があった

大谷 向こうの中継ぎの投手も素晴らしくて、なかなかこっちもリズムをつかめなかったので。ああいうときはキレイなヒットよりも虚をつくようなヒットの方が効果的ではないかなとは思います。

-監督がちょっとマメができてきたと言っていたが

大谷 心配はないです。スプリットの方のマメなので、かなり小さい方ですし、もう1イニングいけるかなとも思いつつですけど、まぁそこは、中継ぎの皆もいるので、交代するという感じになりました。

-打撃での活躍が、投球の自信につながったのか

大谷 そことバッティングはまた別なので、バッティングの方で仕事ができているという意味ではすごく、気持ち的には楽になるかなとは思うんですけど、ピッチングはピッチングの方で区別して、初回と、2回以降で自分の中で変化あると思っているので。それをいかに初回からしっかり出せるかっていうのは、今後次第かなと思います。

-カットボールみたいな球があったが

大谷 あんまり気にしていないというか、ちっちゃくて速い方と、大きく曲がるようなスライダー、どちらもスライダーでもありますし、カットともまぁ言えると思うので、あんまりその、呼び方はどっちでもいいかなと思います。

-明日も出る

大谷 そうですね。個人的にはそのつもりです。

-前回は制球力0点と言っていたが、今回は

大谷 5点くらい。

-二塁打を打った後、三盗したいと言っていたのをマドン監督が止めたと話していたが、どうやってコミュニケーションをとったか

大谷 内緒です(笑い)。