米大リーグ機構(MLB)はこのたび、新型コロナウイルス感染拡大防止策のプロトコルを見直し、ワクチン接種が完了した選手やスタッフは、ダグアウト、ブルペン、クラブハウスでマスクを着用しなくてもよいとした。

MLBと選手会が16日に明かしたところによると、ワクチン接種が完了した選手やスタッフは制限なしに飲食店での会食が許され、行政が定めた安全プロトコルのもと、観客を入れてのスポーツイベントに参加することが可能だという。

ウェアラブルセンサーなどの着用義務もなくなり、移動時の監視員の同行も不要に。ワクチン未接種あるいは接種が完了していない選手やスタッフは、引き続きマスク着用が求められるが、短時間の飲食やシャワールーム出入りの際に外したりあごまで下ろしたりしても、違反にはならない。

メジャーではすでに多くの球団が収容人数上限まで観客を入れて試合を行うことを発表しているが、マリナーズも7月2日から上限まで観客を入れると17日に発表。これにより、7月上旬までに30球団中29球団が観客を100%入れて試合を行うことになった。ただし、カナダのトロントに本拠を置くブルージェイズは同国政府の出入国規制により、いまだにホームで試合が行えない状況にある。(AP)