MLBは29日(日本時間30日)、今季の最優秀DHに贈られるエドガー・マルティネス賞を発表し、エンゼルス大谷翔平投手(27)が初受賞した。全米野球記者協会(BBWAA)の賞としては満票選出されたア・リーグMVPに続き2冠目。1973年から表彰が始まった同賞に、日本人選手が選ばれるのは初めて。今オフは他にも、シルバースラッガー賞(DH部門)や選手間投票の年間最優秀選手に選ばれるなど、受賞ラッシュとなった。

大谷は今季本格的な二刀流選手としてシーズンを通してプレーし、打席では打率2割5分7厘、メジャー3位の46本塁打、100打点、26盗塁をマーク。OPS.965はリーグ2位だった。投手では23試合で9勝2敗、防御率3・18を記録。初選出されたオールスターでは史上初めて先発投手と1番打者として出場した。

同賞は73年に創設され、最多受賞は元レッドソックスのデービッド・オルティス氏の8度。10年には、今年大谷が本塁打王とMVPを争ったブルージェイズのゲレロ内野手の父ウラジーミル・ゲレロ氏が受賞している。DHとして100打数以上プレーした選手が対象で、BBWAA所属の記者らによって選出される。