不屈の二刀流も体調不良には勝てず-。エンゼルス大谷翔平投手(28)がタイガース戦に「3番投手兼DH」で出場し、4回5安打3失点、今季ワーストの4四球を与えて今季8敗目(10勝)を喫した。
試合前から胃に異変を感じていたが、強行登板。結果的に黒星を喫したものの、あらためて大谷の責任感がクローズアップされる一戦となった。
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初回、先頭グリーンに初球を右中間席へ運ばれた時点から、「?」は付きまとっていた。大谷が被弾したのは時速94マイル(約151キロ)の速球。通常、序盤から100マイル(約161キロ)超えはないとはいえ、球にキレはなく、フォームにも躍動感がなかった。投球間には再三のようにプレートを外すなどテンポが悪く、4回に2失点。85球を投げ終えた時点で限界だった。続く5回。もはや打席に向かえる状態ではなく、代打を送られた。その後、球団は交代理由を「ウイルス性胃腸炎」と発表した。
それでも、試合後の大谷は少しやつれた表情ながらも、日米報道陣に丁寧に対応した。前日は問題なかったものの、デーゲーム前の午前中から体調に異変を感じていたことを明かした。それでも、他の投手陣への負担を考慮すれば、回避する選択はなかった。「投げるのは決まっていたので、体調の良しあしに関係なく、登板するつもりではいました」。
その一方で、「4回まで投げられるとは思っていなかった」と、早期降板は想定内だった。「ゲームの直前の直前だったので、もう行くしかないですし。結果がどうのこうのではなく、できる限りの調整をして、マウンドに行って抑えてくる、というゲームだったかなと思います」。試合直前まで回復に務めた末、強行出場した事情を説明した。
22日以降の出場についてネビン監督代行は「この後も明日もチェックする」と、回復状況で判断する考えを明かした。「我々は彼をスーパーマンと呼んでいるが、彼も人間だったという一例だね」。もっとも、大谷は「胃の調子が悪い」と言いつつ、試合後はロッカー室で食事を済ませ、しっかりと栄養補給。いつもと変わらない表情で、次の遠征地タンパへ向かった。【四竈衛】



