レッドソックスがオリックスからポスティングシステムで吉田正尚外野手(29)を獲得するまでの詳細秘話を、24日付のジ・アスレチックが2700ワードを超える長文記事で掲載した。

レッドソックスは4年前から吉田正を調査し続けてきたが、獲得の決め手となったのは今年9月の来日調査だった。スカウト部門の幹部からアジア担当の地域スカウト、データ分析部門トップら総勢6人が、コロナ禍明けで渡航が容易になったタイミングで、吉田正を直接見に来たという。

吉田正の数百もの打席をすでにビデオで検証しメジャーでも通用すると読んでいたが、球場で直接見ることで評価が一段上がった。スカウト部門幹部のガス・クワトルバーム氏は、吉田正が95マイル(約153キロ)の高め速球をとらえて480フィート(約146メートル)飛ばしたのをスカウト席から目撃。「あそこまでのパワーがあるとは、予想していなかった。体格的には大きくない。打球を上げる技術は米国選手のそれに近い。能力を分析する上で、我々の見方が変わった」と振り返っている。

もう1つ鍵となったのは、楽天生命パークで見た試合だったという。同球場の左翼側にそびえ立つ観覧車に乗り、頂上から吉田正の左翼守備を撮影し、データ分析した。同氏は「最初は、観覧車に乗ってみるかとジョークのように言ったんだよ。しかし実際にそこから、彼がライン際の打球をキャッチする姿を撮れた」とし、懸念されていた守備についても評価が変わったと明かした。

吉田正は今月7日にポスティングで公示され交渉解禁。レッドソックスは公示の数時間後には、契約合意を確信したという。