アスレチックス藤浪晋太郎投手(28)がメジャー初登板で2回1/3を8失点、防御率30・86と大苦戦を強いられた。2回終了時点では4奪三振で完全投球。抜群の立ち上がりを見せたが、0-0の3回表に突如大崩れした。このイニングだけで打者9人に5安打3四球を許し、6失点してなおも1死一、三塁の場面で降板。2番手投手もエンゼルス打線の勢いを止められなかった。

13年交流戦以来となった3番大谷との同学年対決は2打数1安打1打点。1回2死では内角150キロスプリットで一ゴロに仕留めたが、3回無死満塁からは外角高め159キロ直球で左翼フェンス直撃のタイムリーを浴びた。

 

◆藤浪の一問一答

-3回に崩れた

「それまで真っすぐで押していたのが、ちょっと考えすぎて変化球中心になってしまった。もうちょっと落ち着いて真っすぐで押せば良かった」

-メジャー初登板。ウオーミングアップの時間が早かったが、緊張もあったのか

「いや、あれぐらい日本の時から早めの時間から動かすのがルーティンだったので。多少はありましたけど、いい緊張感でした」

-結果は別としてメジャー初登板できた

「もっとしっかり抑えないといけないですけど、まずは立てたことは光栄に思います。立つだけじゃダメなので。悔しいデビューになったので、次回以降取り返せるようにしたい」

-大谷とメジャーで対戦

「特に大谷選手だけというわけではないけど、世界最高の選手と対戦できたのは良かったです」

-大谷が適時打の後に一塁ベース上でダンスをしていたが

「いや、見ていないです」

-登板後のルーティンは

「今日はバイクをこいでケアしてアイシングして、という感じでした」

-家に帰っても考えてしまうのか

「考えてしまうのは考えてしまうと思うので、今日1日その気持ちに浸って、明日から切り替えたいと思います」

-降板後はどれぐらいベンチにいたか

「1イニングぐらいですかね」

-その後のゲームは

「ルーティンをしながら見ていました」

-今日の教訓は

「配球だとか使う球種だとか、もう少しいろいろ勉強したいと思います」

-テレビで母の姿が映っていたが、気付いていたか

「それはさすがに…」

-メジャー初登板を終えた

「悔しい登板になった。しっかり反省するところは反省して。でも終わってしまったことは仕方がない。反省しつつも次に向かって準備したい」

-3回リズムが狂った要因は

「ポンポンと打たれ出してちょっと慎重になったというか、変化球を多投してしまった。もうちょっと思い切って自分の持ち味を生かしていければ良かった。考えすぎてスライダー系だったり、フォークが慎重になってたたきつけたり、そういうところですかね」

-大谷対策は

「大谷選手だけじゃなくて他の選手も全員ある程度データに入れての対戦だったので」

-次回に向けて

「悔しいデビュー戦だった。しっかり反省して次に生かせるようにしたい。終わったことを悔やんでも仕方がない。次に頑張れるようにしたい」

-ボール自体の手応えは

「悪くなかった。全体的に調子も悪かったわけでもない。悪くないだけに悔しかったけど、次回以降に生かしたい」

-3回慎重になったタイミングは

「先頭出して、そこからしっかり抑えていかないと、というところで。ポンポンと打たれ出して上位に回ったところで。どうしても変化球入りだったりが多くなった。その辺りですかね」

-スライダーを痛打される場面も目立った

「スライダーが特に相手打者のタイミングに合ったかな。特に初回、2回と真っすぐで押せていなかった中で、そっちに切り替えてしまったのは反省点。それが1番の打たれた原因かな」

-メカニックに狂いは

「特に。もちろん甘かった部分はあったけど、メカニックに問題はなかった」

-大リーグの雰囲気は

「すごい歓声をいただいた。日本みたいにトランペットとかもない。また違った雰囲気だなと思っていました」

-今日は楽しめたか

「そんな余裕は…。もともと日本で投げていた時も楽しむという感じはそんなにないので。それよりも自分のやるべきことに集中した感じですね」

-ピッククロックで違反を取られた場面も

「1個取られましたけど、ちょっと信号が遅かったので聞いていないのかなと思って外したら、それが認められなかった。別に気にはしていないです」

-1、2回は完全投球。自分の投球さえすれば、という手応えは

「ボール自体は悪くないのかなと思う。もうちょっと考え方だったり使うボールを考えて勉強していければ、もうちょっとしっかり投げられるのかなと思った」

-3回は大谷に2球連続で直球勝負

「ファウルを取れればいいなと思って投げました」

-速球、スプリットは良かった

「初回、2回としっかり押せたので、その辺りの使い方ですよね。いきなり初回から使うのかとか、そういうところをもうちょっと勉強できたらと思います」