【アナハイム(米カリフォルニア州)10日(日本時間11日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、意地の1発で気を吐いた。アストロズ戦に「3番DH」で出場し、4打数1安打2打点。3点を追う9回、WBC米国代表の守護神プレスリーから右越えに2ランを放った。前日に空振り三振を奪われ、10打数1安打と苦手としていた同投手のカーブに対応し、リベンジに成功。だが、反撃も及ばず1点差負けで、チームは2連敗となった。
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やられっぱなしではいられない。大谷が、やり返した。昨年のワールドシリーズで胴上げ投手となり、WBC米国代表では守護神を務めたプレスリーとの再戦。前日に空振り三振を喫した同投手の決め球、低めへボール気味のカーブを打ち砕いた。2ストライクから前夜とほぼ同じパターンで攻められたが、粘り腰で対応。3月6日のWBC強化試合・阪神戦で見せたような、左膝が地面につきそうになるほど体勢を崩されながら、右翼スタンドへたたきこんだ。試合前の時点で通算10打数1安打6三振。分が悪かった天敵から、対戦6年目で初アーチを放った。
8試合ぶりの8号2ラン。ダイヤモンドを回っても、ベンチに戻って恒例儀式のかぶとをかぶっても、笑顔はなかった。チームはさらに無死一、二塁と攻めながら、追いつけなかった。ネビン監督は「クローザーを含め、相手の救援陣が非常に良かった。今日も(勝てる)チャンスはあった。相手が、より多く点を取っただけ。最後の攻撃も良かったと思う」と、大谷の2ランから粘りを見せた打線をたたえたが、序盤から流れをつかめなかった。
6回まで先発右腕ハビエルに対して苦戦。1番ウォードが2つ、2番トラウトが3つ、3番大谷が2つと上位3人が9打席で7三振を喫した。高めの速球を有効に使われ、ネビン監督も「リリースポイントが低く、伸びがあった。捉えるのは非常に難しいボールだった」と脱帽。また、大谷は6回2死の第3打席、打者側のピッチクロック違反を取られ、自動的に初球をストライクとされた。結局、この打席は三振。いら立ちを見せる場面もあった。
今季初黒星を喫した前日は、投手としてもピッチクロックの違反をとられた。投打でリズムを崩されるが、それも二刀流の宿命。この日は最後の打席できっちり、集中力を持続させた。同地区レンジャーズ、アストロズとの本拠地6連戦は2勝4敗で負け越し。12日からは敵地でガーディアンズ、オリオールズとの7連戦を迎える。1日休養日を挟み、仕切り直す。



