エンゼルスが主力選手をウエーバーにかけたことを29日(日本時間30日)、複数の米メディアが報じた。対象選手は先発ジオリト、中継ぎ左腕ムーア、ロペス、リオーネ、外野手レンフローとグリチェクの6選手。31日(同9月1日)までの48時間以内に他球団が獲得に名乗りを上げれば、移籍が可能となる。

当該選手のうち、ジオリト、ロペス、リオーネ、グリチェクは今夏のトレードで買い手に回って補強選手として獲得した選手だった。だが、1カ月もたたずに方針転換。ポストシーズン進出を目指す戦いが終戦を迎え、チームが来季の編成を見据えたことを意味する。この日のフィリーズ戦もあっけなく逆転負けを喫し、3連敗。借金7で、ワイルドカード獲得圏内までは12・5ゲーム差に開いた。

試合後、ネビン監督は主力選手がウエーバーにかけられたことに関する報道について「フロントの決定。チームに影響することはない」と冷静にコメント。7月末にトレードで加入した先発のジオリトは「驚いたが、最終的にはビジネスだから」と受け入れていた。可能性はゼロではないが、事実上の終戦となった。(フィラデルフィア=斎藤庸裕)