「たっちゃん」の活躍が光った。カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(27)が4日(日本時間5日)、ドジャース戦に「5番右翼」で出場。決勝点につなげる一打と大ファインプレーで、チームの粘り勝ちに貢献した。試合終了の瞬間には渾身(こんしん)のガッツポーズ。「タフだったけど、いい試合だったね」と充実感を漂わせた。
打者では同点の9回無死一塁から中前打をマーク。一、三塁とチャンスを広げ、決勝点につなげた。守備では9回裏、無死からドジャース大谷が放った右中間への安打をフェンス前でキャッチ。事前にセンター側に寄り、やや深めの守備位置をとっていたことで長打を防ぎ、「彼はエリートレベルの走者。流れが一気に変わることもある。一塁に留められたのは大きかった」と笑顔で胸を張った。
好守はさらに続いた。2番ベッツが放った右翼線へのポップフライに激走し、ダイビングキャッチ。「一直線に走って、ギャンブルのようなプレーにかけた」。ミドルネームの「達治」と刺しゅうされ、愛用する緑グラブで、がっちり捕球した。23年WBCで日本代表としてプレーし、タツジの愛称も浸透。「他のどのスタジアムより、(かけ声が)多く聞こえたよ。ここ(ロサンゼルス)は日本人のファンも多いからね。交流できて楽しい」と、温かい声援にも後押しされた。
来年3月に開催される次回WBCでも、日本代表として参戦を熱望する。前回大会で優勝後、大谷からもらった腕時計も大事に使っているという。「まずは、いいプレーを続けないといけない。出場できるチャンスがあるなら、もちろん出たい」。母久美子さんら家族が見守る中、攻守で存在感を発揮した。(ロサンゼルス=斎藤庸裕)



