<オープン戦:エンゼルス4-1ドジャース>◇26日(日本時間27日)◇アリゾナ州テンピ

 ドジャース黒田博樹投手(36)が、日本人メジャーの先陣を切ってエンゼルスとのオープン戦に初先発し、2回1安打無失点と好投した。

 「まだ50~60%」と言いつつも、試運転としては文句なしの内容だった。初回は1三振を含む3者凡退で好発進。2回1死から安打を許したものの、最後は右打者マシスに対し、内角へのツーシームで注文通り併殺に打ち取った。「イメージ通りでしたね」。

 今オフから取り組んだ新球カーブも、ためらうことなく投げ込んだ。カーブ5球の球速は、平均120キロ前後。この日は最速147キロだったが、大きな球速差は、緩急を使う新境地の第1歩としては手応え十分だった。「自分の中ではまだしっくりこない。どれだけ怖がらずに投げられるかですね」。球数が23球と少なかったこともあり、降板後はブルペンで追加投球するほど、余力十分だった。

 今後は、シーズン中と同様に中4日の間隔で調整する予定。「ケガをしないで1年間ローテーションを守りたいですね」。新球テストも含め、不安を感じさせない滑り出しだった。【四竈衛】