大学日本代表の東農大北海道オホーツク・井口和朋投手(4年=武相)が、日本ハムから3位で指名された。ユニバーシアードで日本初の金メダル獲得に貢献した149キロ右腕は、大学時代を過ごした北海道のチームからの指名に「また北海道で野球ができるのがうれしい。札幌ドームで投げるのはまだ想像できないけど、そういう投手になりたい」と喜びを隠せなかった。

 直球とキレのあるスライダーが武器。人口約372万人の横浜市から、その100分の1の約3万7000人の網走市へやって来た4年前。羽田空港から女満別空港に降り立ち、目の前に広がる景色の違いに戸惑った。しかし「逆に野球に集中できた」と言う。高校時代から最速は5キロアップ。大谷ら豊富な投手陣がそろうチームの仲間入りに「一線級ばかり。その中で気持ちを前面に出した投球で頑張りたい。1年目から1軍で投げたい」と意気込んでいた。

 ◆井口和朋(いぐち・かずとも)1994年(平6)1月7日、神奈川・横浜市生まれ。横浜中山小1年(DMファイターズ)で野球を始め、武相-東農大北海道。2、4年時に全日本選手権出場、3年時に明治神宮大会で4強。全国通算6試合27回2/3で3失点。公式戦通算21勝、防御率1・01。家族は両親と兄、弟、妹。175センチ、82キロ。右投げ右打ち。