プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る2015年ペナント」。

 パ・リーグで2年連続の最下位に終わった楽天の課題はズバリ、1番打者だ。

 2015年は打線を固定できなかった。先発出場した野手が30人おり、そのうち16人は5つ以上の打順で出場。1番打者には7人(聖沢、松井稼、岡島、福田、西田、榎本、島内)を起用したが、7人合計の打率が2割2分。楽天以外の1番打者は2割7分以上が6球団、2割6分台が4球団、2割5分台が1球団で、1番打者の打率がこんなに低くては両リーグ最少得点も仕方がなかった。

 楽天は13年に優勝も14、15年と最下位。優勝翌年に最下位へ転落したチームの順位は、60年大洋1位→6位→2位、78年ヤクルト1位→6位→2位、80近鉄1位→6位→3位、12年日本ハム1位→6位→3位、13年楽天1位→6位→6位。優勝翌年から連続最下位はプロ野球史上初めてとなった。