目力アップで外野のレギュラー奪取だ! 日本ハム岡大海外野手(24)が21日、異色のトレーニングを実施した。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で目の専門家を招いて約2時間、面談した。動体視力を向上させるためのアドバイスを受け、今後も継続的に取り組む予定。両目とも視力1・5以上だが、さらに磨きをかけてプレーの質の向上させることが狙い。貪欲な上昇志向で念願の定位置を奪う。

 目標達成のために、出来ることは何でもやる。来季、外野のレギュラーを狙う岡の本気度は行動に表れた。鎌ケ谷の1室にこもること約2時間。対面していたのは目の専門家だった。「目の動きとかを知ることで野球につながればと思って」。両眼とも1・5以上の視力がある。これまでプレー中に不安を覚えたことはないが動体視力については「興味があった」と、未知の世界に飛び込んだ。

 きっかけはシーズン中のチームスタッフとの会話だった。「そういうトレーニングもあるとトレーナーさんから聞いて、やってみようと思った」。自ら専門家にアポイントメントを取り、この日が2度目の面談。話を聞けば聞くほど目からうろこが落ちた。「目の動きはメンタルの部分にもつながるそうです。落ち着かない小さい子って目がキョロキョロしますよね。そういうのも治せるみたいなんですよね」。視覚が人間の行動に、どのような影響を及ぼしているのか。理解することでパフォーマンスのレベルアップを目指す取り組みだ。

 この日は、動体視力を測るテストなどを行った。さまざまな目の動きを実践する中で「苦手な部分があった」と、まばたきが多くなってしまう一定の目の動作を発見したという。まばたきは約0・1秒間、視界を遮る。その間に打球が飛ぶ飛距離なども伝授されると同時に改善のためのトレーニングも教わった。「来年のシーズン中も定期的に話を聞いていきたい」。視覚と野球の関係性を学ぶことで精神的強化にもつながる“目”ントレで、定位置奪取の視界も明るくする。【木下大輔】