阪神金本知憲監督(48)が最下位転落にも前を向いた。3回に先発岩貞が致命的な満塁本塁打を福田に浴びて、敗色濃厚な展開になった。打線も反撃できず完敗。ヤクルトと入れ替わって、順位を下げた。

 今季最多タイの借金8を背負う苦境だが「いまは上しか見ていない。1番上しか。3位までナンボ、2位までナンボとか見たこともない。後半を過ぎて1位までナンボか、そこはしっかり見ていくけどね。そこしか見てやらない」と言い切った。

 昨年10月の監督就任時から勝利と育成の両方を追い求めてきた。この日も「育成優先とは一言も言ってないし、思ってもない。じゃあ誰を使うの? 北條もそこそこやってるし、高山や(岡崎)太一、原口は経験がないけど、今のベストだと思っている。北條を下げてヘイグ使う? 高山以外、誰がいる? 右投手が来て左で誰使う? 若手じゃなくベテランで誰を使う? いないわけでしょ? ということは現状がベストメンバーなんだから」と話した。