25年ぶりのリーグ優勝を飾った広島で、今オフ大台突破の第1号だ。今季3番で全試合に出場した丸が11月30日、広島市内のマツダスタジアムで契約交渉に臨み、5500万円アップの1億4000万でサインした。「プロになったときから1つの目標だったので、うれしい」。昨季は打撃不振でプロ入り初のダウン更改となったが、1年で見事なV字回復で大台に乗せた。

 打率2割9分1厘、20本塁打、90打点をマーク。同学年の田中、菊池との上位トリオは相手の脅威となった。「これでいいというものはない。上を目指してやっていきたい。黒田さんが引退されたので、背中で見せながら引っ張って行きたい。新井さんもいい年なので、依存することなくやっていきたい」と、リーダー宣言まで飛び出した。

 広島は今オフ、丸を筆頭に続々と1億円プレーヤーが誕生する気配。今日1日に出発するハワイ優勝旅行でまさに暖かい冬を過ごした後、契約更改交渉は再開される。(金額は推定)

 ◆今後1億円到達が期待される広島選手 今季年俸8500万円の菊池は大台突破が確実視される。ほかにも同5200万円で16勝の最多勝と、勝率1位(8割4分2厘)に輝いた野村、同6000万円でセ・リーグMVPの新井、同4200万円の中崎、同4100万円の田中らが注目される。