中日が連敗を３で止めた。不振で登録を外れていたバルデスが中１３日で復帰し、７回無失点と好投。打線は５回に平田の二塁打で１点を先制した。ただ、援護に恵まれないことが多い左腕だけに１－０の展開が重苦しかった。

　８回の３得点が大きかった。荒木の二塁打からチャンスを広げ、２死満塁で藤井が２点右前打。山岡をマウンドから引きずり降ろした。平田も適時中前打で続いた。３連敗はすべて逆転負けだったが、８回岩瀬、９回田島のパーフェクトリレーでつないだ。

　２安打２打点の平田は「バルデスがいいテンポで投げてくれた」と感謝した。６回２死満塁で一ゴロに倒れていた藤井は、８回の同じ状況でリベンジ。「その前にバルデスを楽にできる場面があったのに、できなかった。何とか勝ちをつけられるようにしたかった」とホッとした様子。

　森監督は「投手が我慢すればいいことがあるわな」とベテラン左腕の貢献をたたえた。交流戦４カードを終え、６勝６敗と５割を守った。最終週は日本ハム、西武を得意のナゴヤドームで迎え撃つ。【柏原誠】