阪神のルーキー糸原が、2試合連続のタイムリーを放った。2点を追う7回、2死一、二塁で代打出場すると、ソフトバンクのセットアッパー森から右前適時打を放った。「何とか雰囲気を変えたかったというのと、絶対に打ってやるという気持ちだった」。独特のナックルカーブに惑わされることなく、カウント2-1からの4球目直球を迷いなく強振。土壇場で1点差に詰め寄った。

 前日10日には8番遊撃で出場して2回に決勝打となる右翼線への2点適時打を放っていた。この日は先発が左腕山田ということもありスタメンからは外れたが、勝負どころで期待に応える一撃。金本監督も「そういう(勝負強い)ところを見せてくれた」と言う、あっぱれの仕事だった。

 「体が開かないように(スイングできている)、というのは感じています」。頭に描いたスイングが思い通り表現できている。その自信も好結果につながっている。交流戦は35打数12安打、打率3割4分3厘、7打点。24歳ルーキーの存在感が日を追うごとに増している。